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ダニング・クルーガー効果


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ダニング・クルーガー効果とは

ダニング・クルーガー効果とは、能力が低い人は自分の能力を過大評価し、能力が高い人は過小評価する傾向がある認知バイアスのことです。本来、ある分野で能力が低い人は、自分の能力の低さを認識するのに必要なスキルや知識がないため、自分は実際よりも能力が高いと思い込んでしまうことがあります。一方、高い能力を持つ人は、他の人も同じような知識や能力を持っていると思い込み、自分の能力を過小評価することがあります。

例えば、あるテーマについて知識のない人が、そのテーマについてほとんど理解していないにもかかわらず、自分は専門家だと思い込み、自信満々に話してしまうことがあります。逆に、知識が豊富な人は、自分が知っていることは他の人も知っていると思い込み、自分の専門性の高さを認識していないことがあります。

ダニング=クルーガー効果は、重要な意思決定をする際に、追加情報や専門知識を求めないため、自信過剰になり、意思決定がうまくいかなくなることがあります。また、能力レベルが異なる人が特定の話題や状況について異なる理解をしてしまうため、誤解やミスコミュニケーションにつながる可能性もあります。

ダニング=クルーガー効果を克服するためには、他者からのフィードバックを求め、自分の知識やスキルを継続的に学び、向上させ、間違いを犯してもそこから学ぶ可能性を受け入れることです。さらに、自分自身の偏見や限界を認識することで、より情報に基づいた正確な判断ができるようになります。

 

 

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