トップページへ

機能的固定


更新日:

機能的固定とは


機能的固定とは、ある物や道具が従来の機能しか持たないと認識し、他の潜在的な用途を見いだせなくなる認知バイアスのことです。つまり、物体の典型的な機能に「固定」され、その物体の他の創造的な使い方を考えることができなくなるのです。

例えば、ハンマーは釘を打つための道具としか考えておらず、タープを固定するための重りや、頑固な蓋を外すためのレバーとして使えることに気づかないことがあります。このような認識の狭さは、物や道具の別の使い方を考えることができず、創造性や問題解決能力を制限することになります。

また、機能的固定は人にも当てはまり、個人の成長や変化の可能性よりも、従来の役割や立場からしか見ることができない場合があります。このような場合、現在の地位やスキルに留まっていると思われ、新しい責任や役割を担う機会が制限される可能性があります。

機能的固定を克服するためには、物や道具の別の使い道を探す練習をしたり、物事をどのように再利用できるかを創造的に考えることに挑戦することが有効です。また、自分自身や他者の成長や変化の可能性に心を開くことが、機能的固定による制限を取り払うことにつながります。

 

 

 

■あわせて読みたい

 

■マイナー心理学用語

inserted by 2nt system